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2月3日 節分

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豆まきは、福を招き鬼を追い払う。平安時代鬼祓い(おにっぱらい)の儀式と言われ、その後、江戸時代から現在に引き継がれた
◎豆まき
元来、節分とは季節の分かれ目の日で、立春、立夏、立秋、立冬の前日を指し、一年4回節分がある。立春は旧暦の元日に近い事で重視されました。
豆は魔滅、魔目に通じる事から鬼祓い(おにばらい)に撒いたのだ。煎った大豆を使用するのは、せっかく鬼を封じ込んでの豆から新芽が出ない様に加熱して撒き、雷の鳴る頃迄に、自分の歳の数だけを食べる先人の工夫であります。
◎節分の鰯
鰯の匂いを嫌う鬼を祓う(はらう)為、鰯の頭を柊(ひいらぎ)の枝に差し戸口に飾ると鬼の目を柊で刺し、入ってこない。また鰯の匂いで誘い出し、出た処を柊のトゲで刺す。
地方によっては、木を割り、墨で13本の筋を付けて玄関に飾ると、13本あり、鬼が月を間違えたと入ってこない。節分に鰯や大豆を食べさせる工夫がありますね。
◎恵方巻き
海苔巻き、恵方巻は関西から食べられ、全国的に広がりました。
七福神に因み、干瓢、椎茸、胡瓜、玉子焼き、田夫、蒲鉾、野菜の7種を入れ鬼を巻き込むという意味で海苔巻きをその年の恵方を向き無言でかぶりつくというものだ。
豊臣秀吉の家臣だった堀尾吉晴が節分前後に巻き寿司の様な物を食べ、出陣したところ、大勝したという言い伝えという説。
江戸末期に大阪の商人が商売繁盛を祈願して鬼を巻き込んで食べたという説もある。
◎節分面白話
東北の福島県二本松市では、「福は内」のみか「福は内、鬼外(おに外)」と唱える。二本松藩の藩主丹羽(にわ)光重。「鬼は外」が「お丹羽、外」と聞こえる為「おにそと」の掛け声になったという。