(2013年11月12日) 1つの答えでも何種のやり方がある
1つの答えでも何種のやり方がある
技術というもの、そして指導というものはいろいろな技法があるものだ。
日本で掛算といえば、九九である。7×9を掛ける時、小さい数が先にくれば63の数が浮かぶものだ。ところが9×7として「9」が先に来ると答えが浮かばないが、瞬間的に小さい数を先にして計算し、63の答えを出す。たった一つの掛算も二種類の掛け算をしているのだ。
世界ではインドの二桁の掛け算しまで暗算出来る。ヨーロッパでは5×5=25迄だ。その後は指計算する。7×9の場合、左手の親指から7の数を指で折る。すると小指と薬指2本が立つ。今度は9の数を右で親指から折ると4本が立つ、たっている指左手2本と右手4本を足すと6本。これを1本10として60の数になる。折った左手3本と右手1本を掛けると3の数になる。先程の60と3を足すと63という数になる。これが欧州の計算の仕方である。たった一桁の掛け算でさえいろいろなやり方があるのだ。つまり、これしか無いと思っていた技術でも、他にもやり方があるのだ。だから多くの方から学ぶことが大切である。
料理においても同じ料理であっても過程が異なることはあり、例えば葱の微塵切りはたて割りを数か所入れてから切る場合いもあれば、蛇腹に包丁してから小口切りをしても微塵切りになるし、大量に切る場合は何本纏めて切れば散からずに微塵に切ることができる。
日頃から柔らかい頭を持ち、一番適した技法を使うことである。