平成30年 年頭挨拶
新年明けましておめでとうございます。
平素から(公社)日本調理師会の活動に対し格別なご理解並びにご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
弊会は平成29年度をもって創立50周年となる節目を迎えました。弊会がこれまで半世紀に渡り調理師の資質向上並びに地位向上及び調理技術の発展を目指した活動を継続出来たのも、ひとえに関係各位のご指導ご鞭撻の賜物と心から感謝申し上げる次第であります。
さて、昨年の我が国は日経平均株価が戦後最長を更新する連騰を記録し、また2020年の東京オリンピック・パラリンピックを控え日本ブームも相俟って諸外国からの観光客がますます増加する等、日本経済は上昇気流に乗っているといわれているものの、その反面日本の主要産業であるいくつかの製造業界において製品のデータ改ざん、無資格者検査等の不適切行為が発覚し大問題となり、いわゆる「ものづくり日本」ブランドの信用が失墜しかねない事件が相次いだのは、非常に残念な出来事でありました。
また、このような状況の中で我々の外食業界を見ると、まだまだ好景気の恩恵にはあずかれず試練の日々が続いているように思われます。
特に最近は飲食店や給食施設等において調理師や従業員不足の問題が顕著になり、人材は経営の根幹であることから、これらの対応も深く考えていかなければなりません。
しかしながら、数年前から「食」の世界は和食が世界遺産に登録され、外国人観光客の増加等は我々の業界には追い風であるため、それぞれが知恵を出し合いながらこの風に乗っていきたいと考えております。どうぞ皆様におかれましても弊会と力を合わせこの難局を乗り越えていただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
最後になりましたが、関係各位のご健勝並びにご多幸を祈念し、私の年頭のご挨拶とさせていただきます。
公益社団法人 日本調理師会
会 長 石 川 東 功