年頭のご挨拶
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
関係各位におかれましては、(公社)日本調理師会に対し多大なるご支援とご協力を賜り、心から御礼申し上げます。
さて、昨年末は予想だにしなかった衆議院解散、そして総選挙が行われましたが、大方の予想通り自由民主党が勝利いたしました。これは、国民がこの2年間の安倍政権の実績と総理が表明した本年度10月に予定していた消費税の引上げの延期による景気後退の歯止めに期待し、改めて自由民主党を政権与党として担うよう支持をしたものと考えます。
現在の我が国は経済問題の他、引き続き国内では憲法問題、発電に関する問題、対外的には近隣諸国との外交問題等々、様々な問題が山積しておりますので、新政府には将来の明るい日本を築くためにより一層の期待を寄せるものであります。
一方、我々調理師業界に目を向けると、調理師法施行規則の一部改正により本年4月1日から新たな「調理師養成施設指導要領」が適用されることになりました。
これにより、これまでの「教科科目」が「教育内容」に変更され取り纏められることとなり、新たな時代を担う調理師の育成に資する教育目標がそれぞれ策定され、また、この新たな調理師養成施設指導要領に基づく調理師養成施設卒業者との整合性を図るため、調理師法の一部改正により平成28年度から調理師試験科目及び出題内容が変更されることとなりました。
調理師試験の科目変更は10数年前に「食文化概論」が加わって以来であり、その他の変更として「衛生法規」が廃止されその内容が分散されいくつかの科目に収録される模様であります。
このような調理師の育成にかかる大幅改正は、近年特に注目されることとなった我が国の「食」の発展に対する期待であることに相違ありません。
(公社)日本調理師会は将来の調理師を志す皆様に対し全力を注いでおりますが、全国の調理師会並びにその会員である調理師の皆様におかれましても、どうぞご協力のほどお願い申し上げます。
最後になりましたが、関係各位のご健勝とご多幸をお祈り申し上げ、私の年頭のご挨拶とさせていただきます。
平成27年 元旦
公益社団法人 日本調理師会
会 長 石 川 東 功